台湾にある老街の魅力【普通の台湾観光に飽きたら、台湾の歴史やグルメも楽しめる老街散策がおすすめ】
台湾に何度か旅行に行っていると、台北などの市街地から近い観光地が、意外と少ないと思いませんか?
何泊かされる方は郊外の自然公園や、別の都市にも行けますが、短期旅行であまり遠くへは行けないけど、いつもと違った観光地に行きたい。
有名な観光地は行ったから、他にも行ってみたい。
歴史や古い街並みに興味がある。
そういった方には、レトロ建築やグルメ、台湾の歴史が楽しめる老街観光をおすすめします。
今回はそんな老街について、その魅力や個人的におすすめ老街を5つご紹介していきます。
老街とは
台湾の歴史ある町並みが残る地域を、老街と言います。
台湾は過去に、スペインやオランダ、清や日本の統治時代があり、老街にはそのころの建造物が残っていることが多くあります。
一般的に老街とは、清朝以降につくられた歴史ある古い街並みを指します。
近年ではこの街並みを保存する活動もされています。
台南では17世紀前半のオランダ統治時代に、赤レンガが印象的なゼーランディア城(安平古堡)が築城され、周辺にも赤レンガでできた住居が建てられました。
台南駅の南にある安平老街にはそういったレンガ作りの家が並んでいます。
過去に作られた町に人が住み続け、変化しながら今の形になり、そしてこれからも変化していく、作られたものではないところが、人々を引き寄せるのかもしれません。
また産業で栄えた場所の近くに村ができ、産業が衰退した後に残った場所が現在の老街になっている場合もあります。
新竹の内湾老街は、かつて石炭業が盛んな客家の村だったそうです。
台鉄内湾線ができてさらに栄えましたが、その後石炭業は衰退しましたが、今ではその当時の様子を残した街となっています。
このように、それぞれの土地の歴史や街の生い立ちに違いがあるため、その老街ごとに違った特色があり、それを感じながら老街を歩けば、また違った台湾が見えます。
現在では、台湾人の方の観光地としてだけでなく、海外からの観光客も増えてます。
ちなみに現在は観光地にはなっていますが、そこは住民が普段生活している場所になるので、他の場所と同じく、マナー等には注意が必要です。
老街の魅力
街並み
老街の魅力ななんといってもその街並みです
今ではあまり見られない古い建物が並ぶ街並みは、異国情緒を強く感じることができます。
ただそれだけではなく、日本統治時代の建物が多く残るため、懐かしさを感じるところも老街の魅力です。
実際に、三峡老街には日本統治時代の建物が残っています。
19世紀に金鉱が発掘され、そのころ統治していた日本から投資もあり、町はゴールドラッシュで栄えることになりました。
茶屋や夜景に目が行きますが、その当時に建てられた建築物や、石畳などに残るその町並みは日本統治時代のものが色濃く残っています。
興味があれば、その老街の歴史を調べてから行けば、新たな発見があって楽しいです。
同時に日本統治時代のこともいろいろと知ることになるので、案外自分の国のことでも、知らないことが多くて考えさせられることも少なからずあります。
街歩きで景色を楽しみながら、いろいろと気づきもあるところが、老街の魅力に一つです。
ごはん
老街のもう一つの魅力が、その土地ならではのごはんです。
上で紹介した内湾老街は、もともと客家の街だったこともあり、客家料理を楽しむことができます。
そのほか深坑老街では、日本統治時代のレンガ造りの街並みもさることながら、臭豆腐をはじめとする豆腐料理が楽しめる老街として、人気があります。
バスを降りた瞬間から臭豆腐の香りがする、臭豆腐好きにはたまらない街です。
臭豆腐だけでなく、豆腐料理や豆腐スイーツなどを食べ歩きしながら、街歩きができるおすすめ老街です。
このように、それぞれ特色を持った老街でその土地の料理を食べて楽しめるのも、老街の魅力です。
市外地との距離
老街は台北駅など、中心地から少し離れた位置にあることが多いので、少し遠出気分が味わえるのも魅力に一つです。
台湾に来ている段階で遠出なんですが、何度も台湾に行っているとさすがになれも出てくると思います。
そんな中、中距離バスで山を越えていく老街や、ローカル線で行く老街などは新しい土地に行くドキドキが味わえるので、また新鮮な気持ちになれます。
新荘老街のようにMRTでいける老街もありますが、やっぱり行くなら少し遠いところが個人的にはおすすめです。
おすすめ老街
深坑老街
楽しみ方
上で書いた通り、レンガ造りの建築物やレトロなお店をを見ながら散策し、豆腐料理を食べることがおすすめの楽しみ方です。
いろいろな臭豆腐料理が楽しめるので、好きな方は絶対行くことをおすすめします!
その反対に、あの匂いがだめな人は、おそらく地獄なので、行かないことをおすすめします…
アクセス
台北市内のバス停からバスに乗り、深坑で降りれば目の前に老街が広がります。
深坑行きのバスはいろいろなMRT駅近くから出ていますが、便利なのは木柵駅か公館駅、市政府駅から出ているバスかと思います。
参考までに、深坑バス停の時刻表(2018年時点)です。
バスの番号は往復変わらないので、参考になるかと思います。
捷運(MRT)公館駅発着便:236、237、251、660
捷運(MRT)木柵駅発着便:660
捷運(MRT)木柵駅発着便:912
詳しくは、各バス会社のサイトを参照してください。
左上の検索ボックスに、バスの番号を入力して検索してください。
淡水老街
楽しみ方
淡水河沿いに広がる老街で、重建街、中正路と清水街一帯を指します。
17世紀にスペイン・オランダの侵略を受けた過去があるため、その当時の建築物が残っています。
河沿いには遊歩道が設けられているので、河を眺めながらゆったり散歩を楽しめ、テラス付きのカフェで休憩もとることができます。
河から望む夕焼けや夜景は、淡水の魅力の一つです。
日中でも、河沿いの色場は開放的で気持ちがいいですよ!
また、阿給(油揚げに春雨を詰めたもの)、魚丸湯(魚の団子入りスープ)鐡蛋(ゆで卵を香辛料とともに煮込んでは乾かしたもの)など、淡水名物料理が数多くあるので、散策しながら名物料理を楽しむのもおすすめです。
アクセス
MRT淡水信義線で淡水駅に行き、駅を出ればすぐに河が広がります。
台北駅からはおよそ40分。
途中、士林も通過するので、帰りに立ち寄ることもできます。
鶯歌陶瓷老街
楽しみ方
陶器産業で栄えたこの街には、200年の歴史があります。
そして今でも陶器を扱うお店が多くあります。
普段使いできる器から小物類まで、いろいろな陶器が売られているので、お土産を買うのにも良さそうです。
さすがに持って帰れない、壺もたくさん売られています。
レトロな建築物や、石畳の道路、街の中にあふれる陶器飾りと、歩くだけで他とは違う台を感じることができます。
かわいいお皿とレンゲを買うことができました。
割れ物で持ち帰りが…と思うかもしれませんが、これくらいの小さいものも多く売られているので安心です。
これを買った店は、きちんと新聞紙で包装もしてくれました。
陶器街という、他とは違った個性のある老街なので、歴史だけでなく、芸術や文化を感じながら散策ができる、素敵な老街です。
街はけっこう広いので、歩きやすい服装で行くことをおすすめします。
また、保存状態が良いとされる、三峡老街もここからバスでいけるので、そちらと合わせていくのもおすすめです。
アクセス
台湾鉄路(台鉄)「鶯歌駅」下車。台北駅から1本でいけます。
區間車(普通車)に乗ってください。
駅を出て前の道右に進めあります。
少し距離はありますが、徒歩圏内です。
さいごに
街並みやご飯を楽しみながら、小旅行感が楽しめる老街観光。
さらに歴史や文化を知り、街を歩きながらそれらを感じることができるので、台湾がもっと好きになれる場所ではないでしょうか。